笑いの芝居

笑いの芝居

笑いの芝居〜笑ってください〜



芝居には、いろんな種類があります。
笑わせる芝居、泣かせる芝居、感動させる芝居、
何かを訴える芝居、…などなど。


私は、演じる側として、お客さんに笑っていただく芝居が好きです。
ひいては、笑われること(笑わせているということですよ、もちろん!)が
快感になっています。
自分の演じたたことで会場にどっと笑いが起きると、もう最高です。
至福のときです。


笑いは、笑っていただくこちら側に福をもたらすだけではありません。
笑うという行為は、体にも心にもとても良いことなのです。


「病は気から」といいますが、
実際、笑うことで病気が好転したという事実があるくらいです。
それに関して、ちょっと紹介してみます。


【笑うことは健康に良い!】
笑うことの効用が世界的に注目を集めたのは、
わりと最近の1960年代のこと。
アメリカのある雑誌の編集長ノーマン・カズンズ氏は、
当時患っていた膠原病を、「喜劇やコメディーなどを観て“笑う”」
という方法で治してしまいました。
彼は、医師から回復の難しい重度の膠原病だと告げられ、
なんとか自分で治そうと、医学の文献を読み漁りました。
その結果、不満や怒り、悩み、絶望などのネガティブな気分は
抵抗力を低下させて体に悪い影響を及ぼすということを知ります。
それなら、逆にポジティブな気分になって希望を持ち、
楽しく、笑いを忘れず、生きる意欲を持ちつづければ、
病気にも良い結果をもたらすのではないかと考え、
喜劇映画などを見続けました。
その結果、徐々に病状が良くなり、
数ヵ月後には仕事に復帰できるまでに回復したのだそうです。


いったい、笑うことで、何が身体の中で起きているのでしょうか?
どうやら次のような図式になっているようです。


笑うことで脳が刺激される
  ↓
それが神経へ伝わり、免疫機能活性化ホルモン
(神経ペプチド)が分泌される
  ↓
身体の免疫力がアップする
ナチュラルキラー細胞(ガン細胞の殺し屋)が活性化される
モルヒネの数倍もの鎮痛作用と快感作用のある
ベータエンドルフィンやエンケファリンなどのホルモンも大量に分泌される


では、作り笑いの場合はどうなのでしょうか?
実は、作り笑いでも免疫力が高まり、ナチュラルキラー細胞の働きが
活発になるという実験結果が出ているそうです。
これは顔の筋肉が動くことによって何らかの神経伝達物質が作られ、
脳へ伝わるためだと考えられているとか。


作り笑いでも効果があるのですから、
笑いって、すごい威力を持っていますね。
誰しも、悲しいとき、落ち込んでるとき、無理にでも笑ってみると、
ちょっと元気が出てきた、なんて経験はあるのではないでしょうか?
だからこその伝統行事だなと思うのが、山口県の「お笑い講」です。


【お笑い講】
お笑い講は台道小俣(おまた)地区に伝わる大歳(おおとし)祭で、
小俣八幡宮の社伝によると、
正治(しょうじ)元年(1199年)より始まったと伝えられている。
当事、旧暦の12月1日にこの地域の農家21戸が集まり、
収穫の感謝と来年の豊作を祈願した神事で、
現在は毎年12月第1日曜日に執行される。
世襲されてきた21戸の講員が、毎年交代で頭屋(とうや)となり
農業の神である大歳神を迎えて行われる。
講員は古来より決められた席に着いて、直会(なおらい)の後、
神官が一同に「笑いの神事」を宣言し、
「神人合一」の笑いの神事が斎行される。
講員2人が対座して榊(さかき)を持ち、最初は今年の豊作への感謝、
2度目では来年の豊作を祈願、
そして3度目は今年の苦しみや悲しみを忘れるため、計3度笑い合う。
古いしきたりを今日に残す奇祭として有名である。

             これがお笑い講! 愉快でしょ? 


このお笑い講、テレビなどで見たことのある方も多いと思いますが、
見てるこっちまで、つられて笑っちゃいますよね。
始めは作り笑いであっても、笑っているうちに本物の笑いになるんですね。
そういう意味では、ただの“作り笑い”ってものはなくて、
すべてが本物の笑いなんだろうなと思います。


笑うことには、他にも色々な効用があるようです。
伊藤実喜院長が作成した「笑いの効用9か条」というのがありますので、
ご紹介します。

【笑いの効用9か条】
 1.脳内ホルモン分泌で痛みなどを緩和
 2.内臓の消化機能が向上
 3.横隔膜や腹筋などを強め便秘を予防
 4.ナチュラルキラー細胞が増えて免疫力が向上
 5.血液がサラサラして生活習慣病を予防
 6.アルファー波が増え全身が癒される
 7.若返りホルモンの分泌が促進  
 8.頭がスッキリし忍耐力とやる気が出る
 9.自分が笑うと相手も笑顔に 


さっそく、笑いたくなってきますね。
「笑う門には福来る」です!


さてさて、笑いの芝居です。
お客さんを笑わせる芝居というのは、
自分がギャグとか面白いことをする場合もありますし、
いたってまじめに行動しているからこそ
おかしくって笑いを誘うという場合もあります。
どちらにしても、そういったことを演じて、
笑ってもらう、笑われるというのには勇気がいるものです。
羞恥心を捨てないとだめです。
しかも、今回は羞恥心をかなぐり捨てて笑わす芝居ができたから、
次回からは全く平気に笑わすことができます、
ってわけにはいかないのです。
新しいことをするのには、また、新たな羞恥心と
戦わなければいけないのです。


全く恥ずかしげもなく何でもできてしまう、というのは、
逆に観ていて面白くないようですよ。
羞恥心をかなぐり捨てて出てきたエネルギーが
面白みのエキスなのかもしれませんね。


そうやって自分をさらけ出してお客さんにうけたときの快感たるや、
もう最高です。
病み付きになってしまいますわ。


アンケートに書いていただく中で、
「疲れてたけど、元気になりました。」
「色々悩んでることがあったけど、たいしたことない、
どうにでもなるよ〜、って思えてきました。」
「おなかすいてたけど、それも忘れて、
あっという間に時間がたってしまいました。」
なんていうのは、本当にうれしいお言葉です。


「エネルギーをいただきました。」って言ってくださる方が
いらっしゃいますけど、実は、こちらの方がエネルギーをもらっているんです。


そしてそして、愛すべきばかなやつっていう人物を演じることができて、
お客さんから、「あいつ、ばっかだよなあ!」って笑い飛ばしてもらえるのは、
とってもうれしいことです。


今までで最高のほめ言葉はこれです。
「みなさん、人間捨ててらっしゃいますね!!」


笑って笑って………


笑われるのって……快感…!? (‥)


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